あおい調剤ニュース

お薬出前講座【低温やけど】を開催しました

2022.02.04

寒さが続き暖房器具や防寒対策がもう少し必要となりそうです。

日常的に使いやすい暖房器具として「カイロ」や「湯たんぽ」などありますが誤って使うと「低温やけど」を引き起こす事があります。

通常のやけどと違い、見た目は軽症に見え、時には気がつかないこともあります。しかし実際は皮膚の奥深くまでダメージを受けて、放っておくと治療が長引いたり手術を要することも起こりえます。

そこで今回のお薬出前講座では「低温やけど」について説明しました。

平成23年から26年までに起こったやけどの238件の内訳をみると、頻度の多いものは

①低温やけど 119件 ②着衣着火  20件 ③熱湯  13件 ④入浴に際して  11件となり低温やけどが半分を占めています。

やけどの程度は温度と触れている時間が重要です。高温のお湯などに触れた場合、反射で接触時間が短くなるため人体の深部にまで熱は届きません。

しかし低温やけどの場合、熱さを感じにくい為長時間接触してしまい深部まで熱が到達し重症化しやすくなっています。

 

 

 

予防策としては

★使い捨てカイロ

使い捨てカイロの貼るタイプのものは、必ず衣類の上に貼って、長時間同じ箇所に当てないように。また、寝る際は貼ったままにしない。

★湯たんぽ

寝る前に布団を温めるために使って、寝る際は使わない。

または、直接肌に当たらないようにする。

★電気毛布

電気毛布の場合は、寝る前に温めて、寝ている際は使わないように電源を切る。

といったことが挙げられます。

 

 

 

寒い時期には必需品ともいえるカイロや湯たんぽですが使用方法を守り、低温やけどに注意を払って使用し、快適な冬を過ごして下さい。

あおい薬局初生店